アンステーブルなテーブル(能力と自分らしさの話)
- 2017.03.18
- 人生
この世界には沢山のグラグラした机がある。
「アンステーブルなテーブル。」
つまらない言葉遊びを、僕はボソッと口に出した。
「そのセリフ、三回は聞いた。」
「めっちゃ面白いギャグ見つけたと思ったのに。」
僕は自分が言ったことをすぐに忘れてしまうようだ。
人としての机
次の瞬間には、僕はこう思った。
人は机みたいだ、と。
「I型人間」や「T型人間」と言った類の話だ。
机の、上の部分。物を置く平面。そこは例えばその人の性格や経験、人間関係なんかが表れている。
そして脚の部分は、その人の能力が表れている。
そう考えると、全ての人はある一つの机に投影できるのではないだろうか。
一本脚の机とか、二本脚の机だって考えられるし、丸や三角のテーブルだって考えられる。全体的に派手なものもあるかもしれないし、素朴なものもあるかもしれない。
そして、全ての机もある人物に投影できるのではないかと思うので、自分らしさの話を机らしさという話に置き換えてみようと思う。
自分らしさ
自分らしさとは、いかに自分が他の人間とは違うかである。
また、他の人間よりもいかに自分こそが能力の高い人間か。これに自分の存在意義を感じる人も多いと思う。
ただ、上には上がいるとはその通りで、ある分野で自分が世界一になるのは相当難しい。
例えば、バスケで世界一になろうという試みはどれだけ大変なことか。
僕は、昔からそれを理解していたというか、単に諦め気質だったのか、一つのことを深掘りするというよりは沢山のことに挑戦してきたのだと思う。
確かにマイケルジョーダンにはバスケで負けるかもしれないが、マイケルジョーダンに数学では勝てるぞ。
と思っているし、
確かにオイラーに数学で負けるかもしれないが、サッカーでは勝てるぞ。
という風に、僕は思っている。(オイラーにサッカーで勝てる根拠はない。)
そして僕は、自分のことを誰よりも特別だとも思うし、自分は誰とも変わりはないと思う。
まず、自分が誰よりも特別なのは、世界中の全ての人に対して「何か」では勝てるから。
つまり、僕に「全てにおいて勝つ」という人など、この世にはいないということを知っているからだ。
それは自分が「何か」では世界一であることも保証する。
一回戦では、対戦相手に勝てる「何か」、二回戦でも、その対戦相手に勝てる「何か」、決勝戦でも、その対戦相手に勝てる「何か」で勝負するということが予め決まっている総合的な「何か」の大会では自分が優勝することがわかる。
(注)世界中の人が参加する大会で、トーナメント形式で大会を行うとき、あるトーナメントの配置につき必ず一つは自分が優勝できる大会が存在することは数学的(論理学的)な正当性を持って言える。
そして、自分は誰とも変わりはないということは、全ての人が何かの大会では優勝することができるという事実から言える。
自分は他の人と全然違うのだと、自分らしさがあるのだと、根拠なく言い張るのだが、それは自分が他の人と何ら変わりはないという二面性(自己矛盾)を内包するのだった。
三本の脚
ここで、机に話を戻そう。
この世界にはたくさんの机がある。そして、一般的にはその脚の数は4本だ。
平面を安定させるという目的だけを叶えるならば、脚は3本でいい。
実際に、3つの点が決まれば1つの平面が決定するのだ。
まあこれは僕が生きているのが三次元だからであり、二次元の平面に机を描いたら、脚は二本で机は安定するし、四次元の空間に机を描いたら安定させるためには脚は四本必要となる。
余談だが、不安定になる危険性があるのにもかかわらず脚を一本増やしているのは、机の形状が四角形がよくて、その形状にバランスよく脚をつけるためだと思われる。
ステーブルなテーブル
アイアム、
アンアンステーブルテーブル。
「ス」を境にアンアンとテーブルテーブルが配置されていて綺麗だ。
I am an unstable table.
僕は、ステーブルなテーブルになりたいわけで、アンステーブルなテーブルは嫌だ。
どうしたらいいんだろうと考えると、とりあえずは自分の能力を3つ頑丈に伸ばしたらいいんだと思う。
ここで、3つの脚を頑丈に作るべきだと主張する根拠は、もちろん僕たちが生きている空間が3次元であるということも関係する。
ただ、自分の伸ばす脚が2つだと、能力が他の人と被ってしまうテーブル(アンステーブルテーブル)になるし、4つだと一つ一つがなかなか頑丈にならないテーブル(アンステーブルテーブル)になるのではないかという現実的な予想に基づいている。
自分が伸ばすことができる能力を3つ…。
考えてみると面白い。
ワクワクしてきた。
最後に
これはただ、つらつらと思ったことを雑に書き連ねただけだ。
まあ他の人の役に立ってるかは別として、こっちの方が書きやすいし、これでいっかという感じはする。
それに、僕は自分が言ったことをすぐに忘れてしまうから。
いつか見直した時のための備忘録。
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