ある期間中における死亡率を計算してくれるウェブサービスを作ったよ
- 2017.06.19
- テクノロジー
平均余命、80歳。
そういった平均を聞かされたところで、全く現実味がない。
だいたい自分が80歳ぐらいで死ぬのだなとは思う。
ただそれが、毎日生きていく中では、ほとんど役に立たない指標であることは確かだ。
平均余命よりももっと僕たちが知りたいことは、5年や10年など、ある期間のうちに自分が死んでしまっている確率ではないだろうか。
ある人は今ベッドで布団にくるまってこう考えているかも知れない。「僕は今年、もしかしたら死んでしまうかも知れない」
それはそうだ。人はいつ死ぬかわからない。もしかしたら明日死ぬかも知れないし、もしかしたら一年後に死ぬかも知れない。
「もしかしたら」と言ってしまえば、どんなことだって考えうる。大切なのは、その「もしかしたら」が具体的に何%であるのかを知ることだ。
例えば、20歳の男が一年以内に死んでしまう確率は約0.0452%だ。
ここで4つのサイコロと1つのコインを用意する。
もしもあなたがコインを投げて表が出た上に、全てのサイコロが1の目を出したならば、あなたは一年以内に死ぬことになるとしよう。
どうだろう、どれだけ恐怖に値する事柄だろうか。
実際、このような事象が起こりうる確率は0.0386%であり、20歳の男が一年以内に死んでしまう確率とある程度近いのだ。
このように、掴み所のない「死」に対して、具体的な計算を施すという行為は有用に思える。
そこで、今日僕は一つのウェブサービスをリリースした。
「あなたがいない確率」というものだ。
概要
このサービスでは、性別と年齢と期間を入力すると、その期間中にあなたが死んでしまう確率を出力してくれる。
ぼんやりした、「いつか死ぬ」という感覚を、具体的な数値によって与えるのだ。
例えば、21歳・女・39年、と入力すると、29歳の女性が39年以内に死んでしまう確率、つまり60歳になる前に死んでしまう確率を出力してくれる。
この場合は、3.6378%の確率であるという結果になった。
つまり、21歳の女性が100人いるとすると約4人の女性が60歳になる前に死ぬという結果になる。
色々と条件を変えながら、確率の変化を楽しんでみてほしい。
例えば、両親や祖父母が10年間生きていられる確率なんかを調べてみても興味深いかもしれない。
技術的なところ
技術的な話をほんの少しだけしよう。
まずは数学的にどのような計算がなされているのかということである。
確率の計算には厚生労働省が発表している生命表というデータを用いており、それらを用いた基本的な計算によって、死亡している確率を求めている。
次にプログラミングの技術的な話だ。
Python のフレームワークである Flask を使っている。思ったより簡単にデプロイすることができたので満足している。
デザイン(といえるほどでもないデザイン)も今回は自分でやった。
確か三日ぐらいの制作期間だったと思う。
最後に
ぜひ、このサイトで遊んでください!
ぜひっっ!
面白いなって思ったら拡散もよろしくお願いします!
他にも、チームで手がけているサービスとかこれからやろうとしていることは色々あるので、お楽しみに。
では!!!!!!!
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